【宮古島】「池間民族」と呼ばれる、池間島を起源とする集落出身者最大の祭り「ミャークヅツ」が10月29日から同31日まで池間島で、同29日から1日まで池間島から分村した伊良部島の佐良浜地域と宮古島の平良西原地域で、それぞれ開かれた。各地域で異なるが、一定の年齢に達した男性が参加する。普段は島外で働く出身者が全国各地から集結。酒を酌み交わしてクイチャーを踊り、郷土愛を深めた。(11月4日付紙面で写真特集)

集落の繁栄を願い、輪になってクイチャーを踊る男性たち=10月29日、池間島の水浜広場

集落の繁栄を願い、輪になってクイチャーを踊る男性たち=10月29日、池間島の水浜広場

集落の繁栄を願い、輪になってクイチャーを踊る男性たち=10月29日、池間島の水浜広場 集落の繁栄を願い、輪になってクイチャーを踊る男性たち=10月29日、池間島の水浜広場

 毎年旧暦8、9月の甲午きのえうまの日から始まり、ムトゥ(本家)と呼ばれる血縁集団で、地域の繁栄を願う行事が個別に執り行われる。昨年のミャークヅツ以降に産まれた新生児をムトゥヌカン(本家の神)に報告する「マスムイ」や、新たに加わったメンバーの紹介などをする。

 池間島ではカラオケ大会、平良西原地域では宮古角力大会が開かれるなど、各地で行事に違いもある。連日、行事の締めは集落の広場でクイチャーを踊るのが習わし。輪になって「ヒーヤサッサーサッサーサ」と掛け声を上げて結束を強める。

 池間島は真謝(マジャ)、上げ桝(アギマス)、前之屋(マイヌヤー)、前里(マエザト)の四つのムトゥがあり、数え55歳以上の男性が参加する。佐良浜地域は真謝、上げ桝、前之屋の三つのムトゥでつくる「元村」が数え47歳以上で、前里ムトゥでつくる「中村」が数え50歳以上となる。西原地域はムトゥごとに分かれることはなく、数え49歳以上が一緒に参加する。

 池間島は今年19人が新たに加わった。真謝ムトゥの奥原正利さん(54)=豊見城市=は「島一番の伝統行事に加われる年齢となりうれしい。ここで学んだことを後輩に引き継いでいくことが僕らの使命」と気を引き締めた。

 前里ムトゥの上原浩人さん(54)=市平良東仲宗根=は「幼少の頃、普段は作業着姿の大人がこの日はビシッと背広姿になるのを興味深く見ていた。その年に自分もなったのでムトゥの盛り上げに頑張っていきたい」と決意した。