「おきなわ技能五輪・アビリンピック2018」が2日開幕する。都道府県を巡回して開催される全国大会で、県内では初開催となる。

 23歳以下の若手技術者が参加する「技能五輪」は42職種、障がいのある技術者を対象とした「アビリンピック」は22種目に、全国から計1600人の選手が出場する。来県を心から歓迎するとともに、次代を担う技術者たちの健闘に期待したい。

 10月27日からは先行種目が開催されており、鉄のかたまりを円筒状の高精度な部品にする技術「旋盤」や「洋菓子製造」などで、早くも各県代表の選手らが熱い火花を散らしている。

 大会中は、県内は14会場で高度な技術を競い合う姿を間近に見ることができる。ぜひ足を運んでほしい。先行開催は企業から応援で駆け付ける姿も多数見られ、大会に対する関係者の関心の高さをうかがわせた。

 技能五輪は1950年にスペインで始まった国際大会がはしり。日本は62年から参加している。第1回技能五輪全国大会は、国際大会へ派遣する日本代表選手を選抜するため、翌63年に東京で初めて開催された。

 アビリンピックは72年「全国障害者技能競技大会」として国内で開催されたのが初となる。

 沖縄県が技能五輪全国大会に初めて選手を派遣したのは復帰後3年がたった75年。当時の派遣選手は1人だった。県によると派遣数は以降2001年まで毎年数人にとどまってきたという。

 戦後長年にわたる米軍統治下の影響で、復帰後も産業の発展が限定的だったことと無関係ではあるまい。

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 しかし近年、県勢選手の出場数は急激に伸びている。今年は技能五輪で31職種に111人、アビリンピックは19種目に29人の計140人と、過去最多の県勢選手が出場する。行政や教育機関、企業をはじめ県を挙げた技術者育成事業の成果と言えよう。

 県勢の増加は、高い技術力の蓄積にもつながっている。昨年の栃木大会では技能五輪で8人(前年3人)、アビリンピックで4人(同1人)が入賞し、過去最多の受賞者数となった。

 同大会アビリンピック「フラワーアレンジメント」部門と、同技能五輪「レストランサービス」部門ではそれぞれ県勢最高の銀賞受賞者を輩出した。受賞者たちは「前向きに頑張ることができた」「同世代が技術を磨く姿に刺激を受けた」と自信につなげている。

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 技術力の底上げは、女性の仕事の広がりにも好影響を及ぼしている。

 前回大会には「左官」部門に県勢初の女性2人が出場し話題を呼んだ。今年はさらに1人増え3人が出場する。

 食品やIT部門などで県内企業のアジア進出が相次いでいる。

 「技能五輪・アビリンピック」でしのぎを削る技術者たちの真剣なまなざしを見ると、いずれ日本代表として国際大会へ県勢選手が出場する日も近いに違いない。