【東京】菅義偉官房長官は2日の会見で、世界自然遺産登録を目指す「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)を2020年の世界遺産登録審査に向けた推薦候補とすることを決定したと発表した。19年2月1日までに閣議了解を経て、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出する。

朝焼けのやんばるの山々=2017年11月6日、国頭村

 原田義昭環境相は「19年2月までの再推薦書提出に向けた準備を加速化させるとともに、20年の確実な世界遺産登録に向けて全力を尽くす」と談話を発表した。

 「奄美・沖縄」は5月に、ユネスコの諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)が米軍北部訓練場返還地などを加え、小規模な飛び地を省くなど推薦区域の見直しを求め「登録延期」の勧告を出し、政府は今夏の登録を断念した。

 ユネスコは20年から世界遺産の推薦枠を文化、自然合わせて1国1件に制限。国の文化審議会は、世界文化遺産の新たな候補に「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を選んでおり、競合していた。