国指定重要無形民俗文化財「西表島の節祭(シチ)」の世乞い(ユークイ)が4日、沖縄県竹富町西表島の祖納、干立(ほしたて)の両集落であった。住民総出で五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を祈願。パーリャ(舟漕(こ)ぎ競漕(きょうそう))やミリク行列ほか、祖納独特の「アンガー行列」、干立独特の「オホホ」が人々を引きつけた。

札束を手に滑稽なしぐさで会場を沸かす干立独特の「オホホ」(右)=4日、竹富町西表島・干立御嶽前(新垣玲央撮影)

 節祭は「農民の正月」とも言われ3日間続く伝統行事。ユークイは中日にあり両集落のパーリャで男性たちが長距離競漕に挑んだ。ドラや太鼓の音、歌声が響き島が熱気に包まれた。

 祖納では黒い布で顔から覆った黒装束のフダチミが先頭の「アンガー行列」が観客を引きつけた。干立では独特の「オホホ」が奇妙な声を上げながら滑稽な動きでミリク行列の女性らの気を引こうとする姿が会場の笑いを誘った。

 パーリャや三人棒、獅子舞などをこなした西表中3年の山下青海さん(15)は「高校進学で島を出るので、いつも以上に気合入れた。ずっと残したい伝統行事。将来は島に帰って継承したい」と力を込めた。