第5回「RBC SFファンタジー大賞2018」(主催・琉球放送、特別協賛・ぐしけんパングループ)が5日発表され、那覇市のナレーター諸見里杉子さん(48)の「タクシーの花子さん」が大賞に選ばれた。上原正三審査委員長ら審査委員3人の全員一致で決定。タクシー運転手の描写の臨場感を高く評価する声が上がった。ラジオドラマ化され、RBCiラジオで放送予定。FM放送でも聴ける。

授賞式に出席した(左から)上原正三審査委員長、大賞の諸見里杉子さん、宮平貴子審査委員、ぐしけんの大城満執行役員、神野オキナ審査委員=5日、那覇市・琉球放送

 人間関係で心が折れ、人と深く関わらないタクシー会社に勤める男性が主人公。退職運転手から引き継いだ車両に乗っている「花子さん」という幽霊を通して、人との関係を見直していく。諸見里さんは、ナレーターの仕事で米軍嘉手納弾薬庫内にある旧集落、大工廻(だくじゃく)の存在を知り、基地に消えた街のようだと思ったことが作品を書くきっかけになったと説明。「ラジオドラマとしてたくさんの人に聴いてほしい」と語り、父母の戦争体験を書き残す今後の目標達成にも意欲を見せた。

 優秀賞には新里健一郎さん=那覇市=の「ジャズの森」が決定。審査委員特別賞にははんりゅうさん=うるま市=の「海中道路バタフライ」、翁長篤司さん=沖縄市=の「空想(クウソウ)」、川崎若力(わかぐてー)さん=豊見城市=の「人生、楽勝!」の3点が選ばれた。県内外の13~69歳から計73点の応募があった。大賞賞金は20万円。