沖縄空手の将来像を語り合う県空手振興課主催の沖縄空手振興ビジョンロードマップ(仮称)策定シンポジウムが6日夜、那覇市久茂地のタイムスホールであった。県内空手界の重鎮ら5人が登壇したパネルディスカッションでは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録に向け、各団体が流派や会派を超えて目標を共有し、努力を続ける重要性を確認した。約350人が来場した。(11日付で詳報)

沖縄空手のあり方について語るパネリスト=6日午後、那覇市久茂地・タイムスホール(下地広也撮影)

 県空手道連合会の島袋善保会長は競技空手の経験者が伝統空手へ「原点回帰」し、ルーツを求め海外から沖縄に来る事例も増えていると指摘。「受け皿をつくり指導していかないといけない」と気を引き締めた。

 上地流空手道拳優会の新城清秀会長は、県出身選手の活躍が有望視される2020年東京五輪などに向け「夢を持って頑張る子どもが増えている」と競技空手への期待も示した。

 県立博物館・美術館の田名真之館長は「必ずしもみんなが同じになる必要はなく、沖縄の伝統空手にはさまざまな流派があることを踏まえた上でのユネスコ登録の道を考えるべきだろう」と語った。

 基調講演した照屋義実・県政策参与は、空手主要4団体を束ねた沖縄伝統空手道振興会が発足したきっかけが、自身を含め県内経済界や教育関係者が関わった人材育成を話し合う懇話会だった経緯などを紹介した。