大弦小弦

[大弦小弦]シュールなコメディーに映ると同時に、最終的には考え込んでしまう…

2018年11月7日 08:48

 シュールなコメディーに映ると同時に、最終的には考え込んでしまう。アポなし取材で政権批判や銃規制、医療問題などに切り込む作品を手掛けたマイケル・ムーア監督の新作が話題だ

▼テーマはトランプ大統領。というより、トランプ政権を誕生させた時代や米国の現状といった方がいいかもしれない。多くが「まさか」という思いで当選を見届けた日から2年。人種や性差別発言、排他的な言動・政策に慣らされていないかと自問自答する

▼ムーア監督が作品で指摘するのは「21世紀のファシズム」。強制収容所など単純な違いではない。笑顔でテレビに向かって差別を助長し、気に入らないメディアをフェイクと呼ぶ。僕についてきてと呼び掛け、呼応する社会が出来上がる

▼それが米国の意思であるかのような流れと、それに抗議する世論。分断された社会をつくった批判はトランプ氏だけでなく、選択した国民、状況を変えられない政治家などに向けられる。流される危うさへの警鐘でもある

▼ムーア監督はメディアのインタビューで日本へのメッセージを残している。今回の作品は「米国で起きていることが日本で起こらないための警告」だと

▼さて、日本は。憲法改正の動きや変わらない米追従の安全保障体制…。危うさに対して声を上げる意味をあらためて考えさせられる。(赤嶺由紀子)

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