NPO法人どうぶつたちの病院沖縄(うるま市)は6日、沖縄県国頭村奥の畑で見つかった卵からふ化し、成長したヤンバルクイナの若鳥2羽(いずれも雌、体長約35センチ、体重約433グラムと425グラム)を発見現場近くに放した。2羽はかごが開くと辺りを見渡しながら、ゆっくりと森に返った。

卵からふ化し、成長したヤンバルクイナが森に返るのを見守る上原耕造さん=6日午後2時10分、国頭村奥

 村鏡地に住む上原耕造さん(67)が5月4日、シークヮーサー畑でヤンバルクイナの卵4個を見つけ、環境省ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設が保護。同月25日に2個の卵から人工ふ化でひなが生まれた。

 放鳥する3週間前からは、外敵から身を守れるようカラスやヘビの模型を使い、録音したヤンバルクイナの警戒する鳴き声を聞かせて、野生に適応できるよう訓練もした。生後約5カ月でやんばるの森に放鳥された。

 人に警戒する様子も見せず歩き回るヤンバルクイナを見て上原さんは「ちゃんと心配もあるが、力強く生きてほしい」と目を細めた自然の中で生きていけるか。