ウェブ制作のびねつ(高嶺克也代表)が運営する求人サイト「ジョブカロリ」が注目を集めている。コンサルタント業務を強化し、応募に占める採用者数の割合を表す採用率を開設当初の1%から20%超まで伸ばしたことで、求人件数が3千件と昨年比2・5倍に急増。採用が決まってから手数料を支払う「成果報酬型」も経費抑制につながると企業側から評価されている。(政経部・照屋剛志)

成果報酬型の求人サイト「ジョブカロリ」

 ジョブカロリは2015年8月に県内初の成果報酬型の求人サイトとして開設。小売業やサービス業を中心に主に若年層向けの求人情報を扱っている。

 採用決定後の手数料のみで、広告掲載料や原稿制作料が必要なく、1人当たりの採用経費が抑えられることがうけ、求人件数は16年に840件、17年に1200件と増えていた。

 サイト開設から求人件数が順調に増える一方、採用率は伸び悩んでいた。高嶺代表が分析したところ、利用店舗では接客に追われ、応募があってもすぐに対応できず、応募者が別の店に流れてしまっていたという。

 応募があったらすぐに対応するよう利用店舗にアドバイス。年間スケジュールを踏まえた採用計画策定などのコンサルタント業務も強化し、採用率向上に取り組んだ。学生の応募が激減する学力テストや学園祭などの学校行事を避けるといった効果的な掲載時期も助言している。

 212店舗が利用する沖縄ファミリーマートでは、応募を本部で一元管理。本部から各店舗に連絡し、その日のうちに面接の日時を確定するようにした。迅速に対応することで、応募者の取り逃がしを防ぎ、採用率は10%台から43%にまで伸びた。担当者は「人手不足が深刻化する中で、効率よく採用できている」とする。

 ドトールコーヒー7店舗などを運営するリウエン商事も同様の対応で採用率が向上。金城徹常務は「年間50人程度の採用者のうち、ジョブカロリが半分を占めるようになった」と話した。

 高嶺代表は「人材採用は経営課題になっている。ジョブカロリを通して、県内企業に貢献していきたい」とした。