大弦小弦

[大弦小弦]80年ほど前、うるま市与那城照間の砂浜。日が沈むと…

2018年11月10日 08:33

 80年ほど前、うるま市与那城照間の砂浜。日が沈むと寝そべっては空を見上げて好きな童謡を歌ったという。海の向こうには平安座島。87歳の女性は、ギターの優しい音色に合わせて「故郷」や「赤とんぼ」を口ずさみ、幼少時のすてきな光景をよみがえらせた

▼うるま市赤道の「デイサービスおやがめこがめ」で毎日続けられる音楽療法の一場面。女性は「蛍の光」が特に懐かしいと言い、穏やかな表情に笑みを浮かべた

▼記憶障害や判断力の低下を伴う認知症のお年寄りが通う。ギターを弾いて一緒に歌うのは代表の外間守朝さん(37)。自我を失う不安や恐怖を、自信や達成感、楽しみに変える一つの手法が音楽療法と言う

▼脳機能が活性化され、認知症の予防や進行を抑制する効果があるとされる。落ち着きをみせるお年寄りの姿に触れるたび、外間さんは「音楽が持つ力」を実感する

▼県内の65歳以上の高齢者は昨年約29万6千人で県民5人に1人。7年後には4人に1人の割合に増える。その高齢者の6人に1人は何らかの認知症の症状がみられる計算だ

▼自らが認知症になる、もしくは身近な誰かを介護することは人ごとではない。あす11月11日は「介護の日」。年をとったらどんな曲を聴かせてもらおうか-。音楽の力を垣間見ることで介護を考えるきっかけをもらった。(溝井洋輔)

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