大弦小弦

[大弦小弦]張りのある声と柔和な顔を知らない県民は少ないだろう…

2018年11月13日 08:47

 張りのある声と柔和な顔を知らない県民は少ないだろう。沖縄の今を伝え続けた琉球放送(RBC)キャスターの土方淨(きよし)さんが7日に還暦を迎えた。同日昼のニュースを読み、アナウンサー業に終止符を打った

▼その夜の激励会で足跡をまとめたビデオが流れた。初仕事でいきなり自分の名前を言いよどむ(誰でも新人時代はある)、カラオケ番組では司会なのになぜか熱唱(しかも優勝)など、放送された迷場面の数々

▼報道番組で激動の沖縄を伝える姿も。どの言葉を選ぶか、どんな抑揚と表情で語るのかがキャスターの真骨頂だが「この世界に完璧はない。まだまだと言っているうちに38年が過ぎた」と語る

▼採用され、東京から沖縄に移住した1981年3月8日夜、那覇の人通りの少なさに驚いたという。同時刻、旧具志川市で具志堅用高さんがKO負けしていた。縁を感じ、スポーツの現場に特にこだわった

▼先にサッカーJ3優勝を決めたFC琉球は、練習場すらなかった15年前の創設時から知る。ダメなプレーはダメとはっきり指摘する実況は愛情のなせる業だった

▼「琉球優勝の日が来るなんて誰が想像したか。僕らの仕事は、いつか出る結果への過程を伝えること」と後輩に託した土方さん。今後は契約社員となり、取材者として現場に立つ。沖縄の今を伝える仕事は終わらない。(磯野直)

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