沖縄県うるま市の特産素材を使ったスイーツが続々と誕生している。同市では2012年度から一括交付金を活用した事業を通して特産資源を生かした商品開発を進める。スイーツ以外の商品も含めて、初年度は4品だったが、5年で30品までに増加。小規模事業者が開発や販売を担う。各店舗やうるマルシェなどで販売。大手流通に乗せずに地域で展開することで、新たな観光資源としても期待が高まる。(政経部・川野百合子)

うるま農場のパッションフルーツを使用したソルベ(同社提供)

うるま市特産の黄金芋などを使用し、沖縄らしい型が特徴のLafraの「おかしなオードブル」

仏レストランBBRが作るビーグ入りの焼き菓子

うるま農場のパッションフルーツを使用したソルベ(同社提供) うるま市特産の黄金芋などを使用し、沖縄らしい型が特徴のLafraの「おかしなオードブル」 仏レストランBBRが作るビーグ入りの焼き菓子

 「おやつの実Lafra(ラフラ)」(市宮里、宮里由梨代表)は、市特産の黄金芋やローゼル、アーサなどを使ったクッキーを製造する。6種類を詰め合わせ「おかしなオードブル」と命名。ヤンバルクイナや石敢當、ハイビスカスなどでかたどり、お盆や正月などの親族行事で人気のオードブルに見立てた。

 宮里代表は「ホームページなどでの販売はなく、地域に根差した形でやっていく。年度内に300個売り上げたい」と意気込む。

 仏料理レストラン「BBR」(市大田、瑞慶覧篤代表)は、ビーグ(イグサ)やぬちまーすを使ったガレットやカステラなどビーグスイーツに力を入れる。「食べる畳4畳半」は畳に模した柄でインスタ映えも狙う。店舗やイベントでのみ販売しているが、開発から約3年半で売り上げは2倍を超えた。また、うるマルシェのフードコートで「クレープリー・パティスリーR」も運営。ビーグプリンが入ったクレープなど、新たな商品開発にも取り組んでいる。

 うるま農場(市石川、平良聰代表理事)では、パッションフルーツのソルベが人気だ。パッションフルーツの甘みをさっぱりと味わえる。商工会特産品フェア「ありんくりん市」で、2017年の県連会長賞を受賞した。

 担当する屋嘉一彦氏は「現時点で卸売りなどは考えていない。ここでしか買えないので、少しでも農場やうるま市を訪れる方が増えてくれれば」と期待した。

 問い合わせはラフラ、電話098(911)3590。BBR、電話098(973)1234。うるま農場、電話098(965)3137。