奄美大島で作られる「ネサリチョコレート」が人気だ。奄美大島産の黒糖とザラメを使ったコクのある味わいが好評で、観光客を中心に売り上げを伸ばしている。今月から沖縄市のホテルに卸販売を開始し、初めて島外に進出。製造するネサリチョコレート奄美の越間(こしま)崇喜代表は「琉球弧にある沖縄と奄美は世界遺産の候補地にもなっており、ゆかりが深い。互いの観光誘客につなげたい」と意気込む。

奄美大島産サトウキビを使ったネサリチョコレート

チョコの製造社代表の越間崇喜氏(ネサリチョコレート奄美提供)

奄美大島産サトウキビを使ったネサリチョコレート チョコの製造社代表の越間崇喜氏(ネサリチョコレート奄美提供)

 ネサリチョコレートは、越間代表が奄美大島の新しい土産品を作ろうと、2015年から製造を開始。ブラジルやハイチ、ペルーなど7カ国から取り寄せたカカオ豆の焙煎(ばいせん)、粉砕から手掛ける丁寧な製造方法に加え、地元の黒糖とザラメを使うこだわりが人気を集めている。

 1枚40グラムで価格は950円から1250円と割高だが、クルーズ船の寄港で増えている欧米からの観光客を中心に売れ行きが好調という。16年には製造設備を構えて本格的に事業参入した。1カ月に800枚を製造し、観光施設など島内5カ所で販売するが、人気に追い付かず品薄が続いている。

 来月には、中小企業庁のものづくり補助金を活用して、700万円をかけて新たな機械を導入。月産2千枚体制を構築し、島外への本格的な出荷も目指す。

 今月から島外出荷の足掛かりとして、沖縄市のトリップショットホテルズでの販売を始めた。越間代表は「沖縄と奄美は歴史も文化も兄弟のようなもの。それぞれの観光客が、沖縄と奄美大島に足を伸ばすきっかけになれば」と期待した。(政経部・照屋剛志)