アイドルの指原莉乃さんや女優の北川景子さんに壇蜜さん…。きらびやかな芸能界で多くの著名人に服を提供するアパレルブランド代表の平安座レナさん(29)が母校の沖縄市立高原小学校で講演した

▼好きなこと、心がワクワクすることをたくさん探し、それを仕事にする挑戦を続けてほしい-。6年生に送った平安座さんのメッセージは極めて明快だった

▼5歳からミシンを使ってポーチなど好きな物作りに食事や寝ることを忘れて没頭。コザ高校に進むと服づくりを手掛けた。夢を追い求めて20歳で上京。専門学校とアパレルショップのアルバイトに励み、商社勤務を経て26歳で独立した

▼夢や希望、将来の仕事をイメージして能力や態度を身につけるキャリア教育の一環。2000年ごろから学校現場で取り入れられ、職場体験や卒業生・保護者らによる講話は増えている

▼県内では有効求人倍率が好調に推移する一方で正社員の割合は全国平均を下回り、高校の中途退学率は全国で最も高い。人工知能(AI)の普及など先の雇用環境が見通せない時代にあってキャリア教育の必要性はより高まる

▼平安座さんの言葉には働くことの原点が詰まっていた。「好きなことを仕事にすれば苦しいことも乗り越えられ、幸せになれる」。子どもたちの胸にきっと刻まれたことだろう。(溝井洋輔)