高校野球の第43回県1年生中央大会最終日は18日、かいぎんスタジアム国頭で決勝を行い、沖縄尚学が中部商業を8-0で破って2年連続7度目の頂点に立った。
沖尚は一回、打線がつながり3点を先制。二回には先頭の知念琉華が中前打、大湾朝日の安打、砂川連のバントヒットなどに敵失も絡めて3点を追加し、序盤から大きくリードした。五、九回にもそれぞれ1点ずつ加えて突き放した。
投げては先発の大湾が7回被安打2の無失点で優勝に貢献した。
投打奮闘、波に乗る
一回と二回にそれぞれ3得点と、序盤で波に乗った沖尚が8-0で連覇を果たした。比嘉公也監督は「課題もあるが、まずは投手の頑張りと初回の得点が大きかった」と振り返った。
一回1死、嘉手納孝行が中前二塁打で好機をつくり、今大会初めて中軸を任された3番の當銘椋太が左前打を放って先制した。「チャンスで回ってきて気持ちが入った」と会心の笑顔だった。
さらに2死二塁、與谷友希がチェンジアップを振り抜き、右中間を破る三塁打。今大会は不調だったが「久々に打ててよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。二回に3点、五、九回に1点ずつと、理想的に得点を重ねた。
打線の奮闘に先発の大湾朝日も応え、変化球中心の投球で7回零封。七回2死から連続四球で崩れかけたが、コースを突いて三振に仕留めた。これまで4イニングが最長で、長い登板はきょうが初めてだったという。「自信になった。春に向けて下半身を強化し、どんな球でも三振をとれる投手になる」と冬場の鍛錬を誓った。(當銘悠)