25日から始まる犯罪被害者週間を前に、被害者や遺族らへの支援を深めようと、沖縄県警などは21日、浦添市てだこホールで「犯罪被害者週間沖縄大会」を開いた。2009年にうるま市で同級生8人から集団暴行を受け、当時14歳だった息子を亡くした母親が登壇し、「いまだに加害者を殺してやりたいという気持ちは変わらない」と悲痛な思いを訴えた。

(資料写真)教室

子どもができた加害者も

 「まだ息子が帰ってくるんじゃないかという思いがある」

 母親は声を震わせながら、現在の心境を語り始めた。起床し、息子の朝食を作らないといけないという思いに駆られるときもある。つらい思いが大きく、家族とは息子の話に触れないようにしている。

 事件から9年がたち、結婚して子どもができた加害者もいる。「命日には謝罪文を書く」「住所が変われば連絡する」ことを加害者と約束したが、書く人も少なく、命日に線香を上げに来る人も2、3人になったという。

メディアの報道姿勢も疑問

 一方、犯罪被害者に対する報道に関して自身の経験から「被害者は顔や名前を報道されるが、加害者は少年法で守られていて顔も名前も出されない」と話した。「事件直後は取材に来るが、時期がたつとさっと引いていく」と指摘し、メディアの報道姿勢を疑問視した。

 ディスカッションには弁護士らも登壇し、少年法に更生プログラムを加える必要性などが提言された。

 大会では「少年犯罪被害当事者の会」代表の武(たけ)るり子さんの講演もあった。