「沖縄伝統ブクブクー茶保存会」の発足25周年を記念した集いが12日、那覇市内のホテルで開かれた。沖縄の食文化・琉球料理研究家でもある会長の安次富順子さんが「沖縄の食文化を語る」と題して講演。独自の進化を遂げた琉球料理の魅力を語り、「自分たちの文化がいかにすごいかを認識して、みんなで守っていこう」と呼び掛けた。約130人が参加し、ブクブクー茶や料理を楽しみながら、熱心に話に耳を傾けた。

ブクブクー茶(沖縄観光コンベンションビューロー提供)

てびち(沖縄観光コンベンションビューロー提供)

沖縄の食文化の独自性と魅力を語った安次富順子さん

ブクブクー茶(沖縄観光コンベンションビューロー提供) てびち(沖縄観光コンベンションビューロー提供) 沖縄の食文化の独自性と魅力を語った安次富順子さん

種類が多い琉球料理

 安次富さんはまず歴史に触れ、「琉球王朝は外交手段として料理でもてなすことを大切にした。中国や日本の料理を融合させ、独特の琉球料理へと発展していった」と振り返った。

 琉球料理の特徴として「種類の多さは一県を超え、一つの民族料理に匹敵する」と指摘。豚肉、油脂、豆腐、昆布、緑黄色野菜をよく使い、だしを大切にすることを挙げた。

 油脂は、沖縄の強い太陽を受けて繊維が硬くなった野菜を柔らかくしたり、暑い気候の中でエネルギー源となっていることを指摘。ゆでることで脂肪を減らしたり、皮や骨付き肉を使うことでうまみやコラーゲンが摂取できるようにするなど、調理法を工夫しているとした。

 「医食同源」の考えが元にあり、足が痛いときテビチ(豚足)を食べたり、貧血気味のときチーイリチー(豚の血の炒め物)を食べるように、同じ部位を食べることでその部位を補う「以類補類」など体に向き合う食べ方をしていたと語り、「沖縄の食文化は県民が守っていかなければ廃れてしまう」と警鐘を鳴らした。

油脂を消しさっぱり感

 戦前、庶民に愛飲されたブクブクー茶はたっぷりの泡で琉球料理の油脂を消し、さっぱり感を運んだという。一つの大きな器で泡を立てた後、皆で分け合って飲むため「仲間意識、連帯感を生む」と魅力を語った。

 保存会は毎月第3土曜日午後2〜3時、牧志駅ほしぞら公民館で、ブクブクー茶の無料体験教室を開いている。