【西表島=竹富】国の特別天然記念物イリオモテヤマネコの交通事故が今年7件(事故死5件、生死不明2件)に上り、過去最悪だった2016年に並んだとして、環境省と竹富町は27日に非常事態宣言を発令した。16年を上回ることも懸念されており、同日の会議では関係機関の連携強化や対策に向けた体制づくりを確認した。

イリオモテヤマネコ(資料写真)

 非常事態宣言は4回目。 会見した西表自然保護官事務所の北浦賢次自然保護官は、運転者への注意喚起とともに事故時に連絡しやすい効果的対策や道路下に設置した野生生物の横断路(アンダーパス)の清掃、草刈り作業を継続的にできる体制を目指すと説明した。

 町政策推進課の通事太一郎課長は、ヤマネコ保護のための基金や地域おこし協力隊の制度などを活用するとし、「これ以上事故を増やさない体制づくりを進めていきたい」と述べた。

 環境省によると、ヤマネコの交通事故は記録が残る1978年以降、86件(うち80件で死亡確認)発生している。