車両が歩行者をはねる死亡事故が、沖縄県内で増えている。県警交通企画課によると、今年1月から10月末で13人が横断中にはねられ死亡。前年同期比で約1・6倍に上った。ほとんどは夜間の事故で、今月もすでに2人が死亡しており、同課は「ハイライトを積極的に使い安全確認を徹底してほしい」と呼び掛けている。

「車社会」の沖縄で、道路横断中の人が車にはねられる事故が増えている

沖縄県内の交通事故の死者数

「車社会」の沖縄で、道路横断中の人が車にはねられる事故が増えている 沖縄県内の交通事故の死者数

 同課によると、今年10月末までに30人が交通事故で命を落とした。うち「人対車両」が13人で半数近くを占め、車両単独9人、車両同士8人だった。

 13人中、11人は夜間の事故で死亡。9人が横断歩道でない所を横断中にはねられており、65歳以上の死亡者が多いという。

 増加の要因について同課は「年ごとに波があるため分析は難しい」とした上で、「ほとんどは『ブレーキが間に合わなかった』『衝突して気付いた』など前方不注視や脇見運転が原因だ」と語る。

 今月12日、那覇市の県道で、横断歩道を渡っていた80代男性がバイクにはねられ死亡。運転手は酒気を帯びた状態で運転したとして、自動車運転処罰法違反などの疑いで逮捕された。25日にも宮古島市の国道で、80代女性が乗用車にはねられて亡くなった。

 同課は「飲酒運転はもちろん駄目。夜間に運転する際はハイライトを小まめに使い、歩行者を発見した場合は減速するなど安全確認を徹底し、車両の運転が命に関わるということを肝に銘じてほしい」としている。