国内最大規模の国際食品商談会「沖縄大交易会2018」(主催・同実行委員会)が29日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。プレ大会から通算6回目となる今回、初めて全都道府県から企業が出展した。30日までの2日間で県産品や全国の特産品を海外へ発信する。

国内外からの出展企業とバイヤーでにぎわうフリー商談会=29日午後、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター展示棟(国吉聡志撮影)

 国内外の269社が出展。バイヤー250社以上と合わせて、参加は過去最多の500社以上の規模となり、初日から活発な商談が繰り広げられた。

 オープニングセレモニーで小禄邦男実行委員長は「回を重ねるごとに多くの県産品や全国の特産品が沖縄国際物流ハブを使い、アジアを主とした海外市場へ展開している。成果ある商談会となることを祈念する」とあいさつした。

 玉城デニー知事は「交易会を通し、県産品をはじめとした全国の魅力的な特産品や、東アジアの中間地点に位置する沖縄の国際物流拠点、交易拠点としての可能性を見いだしてほしい」と期待した。

時間延長や多言語望む声

 過去最多の500社以上が参加した「沖縄大交易会2018」では、国内外の出展業者とバイヤーらが積極的な商談を繰り広げた。目当ての企業との商談がかなった参加者は、事務局による事前のマッチングを評価する一方、商談の時間延長や多言語化を望む声もあった。

 三重県で洋菓子店などを経営する「もんいまぁじゅ」の濵口佳丈代表は、「バイヤーとの事前マッチングがしっかりしているのが魅力的」と語った。会場では中国福建省の栗を使って現地生産できないかとの誘いもあったという。

 県産の自然塩と黒糖を使ったココアをPRした健食沖縄の川端義治営業部長らは、バイヤーとの商談が午前中でまとまり、「幸先がいい」と満足げに語った。

 今回から「輸入」も意識した取り組みとして、台湾やシンガポールなど海外から15社も受け入れた。無添加のベビー用菓子を扱う台湾の嬌旺食品有限公司のトム・チンさんは「健康とおいしいを両立させた菓子。ベビー食品は将来性があると評価してもらった」と手応えを語った。

 台湾で高級茶を製造・販売する加霖國際有限公司の担当者は、「日本より厳しい安全基準をクリアした」とPR。「沖縄の市場は小さいが、希少茶葉をギフトで求める客は間違いなくいる」と語り、県内商社を通して全国に展開することも検討するという。

 一方、ベトナムで日本製品の卸売業などを手掛けるロータスグループのレ・バン・メイ社長は、バイヤーの立場から「通訳を介した場合、30分の商談時間は短い」と指摘。出展業者の積極姿勢は評価しつつ、「外国語表記がなかったり、割高となる海外の価格に見合ったパッケージになっていなかったり、工夫が必要な商品も多い」と指摘した。