沖縄県豊見城市翁長の県営住宅で28日夜、男性(44)とその妻(44)が死亡しているのが見つかった事件で、豊見城署は29日、司法解剖の結果、妻の死因が右脇腹付近を刃物で刺されたことによる失血死だったと発表した。傷は1カ所で肺まで達する深さだったという。署は遺体や現場の状況などから、男性が妻を刺した後、飛び降りた可能性があるとみて調べている。

 署によると、妻の遺体の刺し傷は自ら刺すことが不可能な位置にあり、他殺と判断。殺人事件として、29日に現場検証した。夫婦に何らかのトラブルがあったとみて、関係者から事情を聴いている。住宅敷地内で倒れていた男性の遺体は30日に司法解剖する。

 事件から一夜明け、住民からは驚きや不安の声が上がった。現場と同じ階に住む女性は「すれ違うといつもあいさつし、気さくで温厚そうな人だった」と男性の印象を語る。

 別の女性(68)は妻について「きれいな女性だった」と言い、「ショックで眠れなかった。子どもたちが心配」と不安げだった。