沖縄県の宮古公共職業安定所(渡真利直人所長)が30日発表した10月の宮古の有効求人倍率(原数値)は1・84倍で9月に続き2カ月連続で過去最高値を更新した。2015年1月の伊良部大橋開通後、旅客機の新規就航や海外クルーズ船の寄港回数が増え、観光客数が大幅に増加。宿泊業・飲食サービス業や卸売り・小売業などの観光関連産業の求人が好調に推移し、16年5月から30カ月連続で1倍を超えている。沖縄県の10月の有効求人倍率は1・17倍(季節調整値)。全国は1・62倍(同)で、宮古の有効求人倍率は全国をも上回った。

宮古空港

 10月の有効求人数(原数値)は前年同月比0・4%増の1333人となった。12月中旬に伊良部島で高級リゾートホテルが開業するため、宿泊業・飲食サービス業で求人が増えた。この2~3年、ホテル建設や公共工事が増えており、建設業の求人が高止まりしているほか、医療・福祉や製造、運輸など幅広い分野で人手不足が続いている。

 10月の有効求職者数(同)は前年同月比19・3%減の723人。各業種で長期間にわたって求人が続いているため、求職者数が減少傾向にある。また、若者の多くが島外に進学・就職するほか、島外から人材を受け入れるにもマンションやアパートが不足し、人材確保が難しくなっている。

 各事業所とも賃金の上昇や正社員化、福利厚生の充実などを進めているが、労働力人口が限られているため、同安定所は「今後も有効求人倍率は高い値で推移する」とみている。