西表島の仲間岬周辺で5月、国内で発見記録がなかったウミヘビの仲間2匹が採集されていたことが30日、分かった。調査した沖縄美ら島財団総合研究センターの研究グループは新たな和名を「カタグロウミヘビ」と提唱。研究内容をまとめた論文が琉球大学博物館・風樹館が発行するオンラインジャーナル「Fauna Ryukyuana」に掲載された。1匹は沖縄美ら海水族館で生体展示されている。

西表島で採集された「カタグロウミヘビ」(沖縄美ら島財団提供)

 採集したのは西表島在住の男性で、引き潮時にリーフを歩いていた5月18日に目新しい2匹のウミヘビを発見。1匹を冷凍標本として同センターに搬入して調べ、国内初記録であることが分かった。

 頭の後方部分に大きな黒い斑紋があるのが特徴で、英名「ダークショルダードスネークイール」。1800年代後半にインドネシアで新種として見つかり、これまで台湾以南の温かい海に分布するとされてきた。研究グループの宮本圭研究員(魚類分類学)は「沖縄の生物多様性の高さを示す貴重な発見だ」と意義を語った。