「食」を中心に日本や沖縄の魅力を発信する観光商業施設「琉球王国市場」が1日、那覇市国際通りの旧沖縄三越に開店した。出店する50店中、10店はこの日に開店が間に合わなかったものの、国内外の観光客らが多数詰め掛け、鮮魚や焼き肉など全国各地の味を楽しんでいた。運営会社は1日当たり5~6千人を呼び込み、年間50億円の売り上げを目指している。

マグロの解体ショーに見入る観光客ら=1日、那覇市牧志の琉球王国市場

焼肉を提供する店で、陳列ケースに並ぶ肉を品定めする観光客ら=那覇市牧志の琉球王国市場

マグロの解体ショーに見入る観光客ら=1日、那覇市牧志の琉球王国市場
焼肉を提供する店で、陳列ケースに並ぶ肉を品定めする観光客ら=那覇市牧志の琉球王国市場

 店のコンセプトは「おいしいと楽しいを結ぶマーケット」。外国人観光客をターゲットに、各地の物産やグルメを一同に集めた「食のテーマパーク」と銘打っている。

 多くの店が実演販売で、外国人観光客らが写真を撮るなどして楽しんでいた。本マグロの解体ショーを披露した店では、中落ちが無料で振る舞われた。香港から友人と訪れたアイリーン・ウーさん(27)は、「和牛丼や鶏の唐揚げも食べたがどれもおいしい。あらゆる食がそろっているのは魅力的」と笑顔を見せた。

 県内の新たな商業施設に、多くの県民も来店し、関心を示していた。うるま市から友人と訪れた石川桂一さん(23)は「いい意味で沖縄らしくなく、地元の人間も楽しめるのではないか」と話した。

 琉球王国市場では入館時に発行されるQRコードで買い物ができ、退館時に一括会計する「キャッシュレス」の仕組みを導入したが、開店前にシステムの不具合が発生。現金決済に必要な釣り銭を用意するために時間を要し、午前11時に予定していた開店が30分遅れる混乱もあった。復旧に1~2カ月を要する見込み。一方、準備中の10店舗は来年にかけて順次オープンする方針だ。

 施設を運営するユイマーケットの大橋央貢代表は、「毎日が食フェスのような店にしたい。近隣の土産品店や観光関係団体とも連携しながら、那覇の新名所になれるよう頑張りたい」と語った。