きょうは県議会議員選挙の投開票日。地域ごとに代表を決める重要な選挙だ。すでに無投票当選を決めた名護市区の2人を含め、立候補した13選挙区71人の中から48人が新たに選ばれる

 ▼生活や社会を良くするため、私たちの意見を反映させてくれる代表者を決めるのが選挙だ。県行政をチェックし、沖縄を良くするためにふさわしい人物は誰か、見極めて1票を投じたい

 ▼気になるのが投票率。平成になってから下がり続ける一方。前回は52・49%と過去最低だった。最高だった1976年の82・28%と比べると、約30ポイントも落ち込んでいる

 ▼特に20代の若者の投票率が一貫して低い。4年前の前回選挙でも県選管による標準的な選挙区の年代別調査で、20代は30%台と最低だった。地域の候補者がどんな政策や考え方を持つのか、マスコミ報道や選挙公報などを参考にしたい

 ▼選挙は生活と密接に関わる。例えば、求職中の人は雇用創出や失業対策、子どもがいたら待機児童や医療費助成、給付型奨学金などは身近な問題だ。基地や消費税など国政とも連動する

 ▼仮に前回並みの投票率だと、2人に1人が棄権したことになる。棄権した場合、自分の考えや抱える問題を意思表示し、政治に反映させる機会を失ってしまう。一人でも多くの人が投票所に足を運んでほしい。(玉寄興也)