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[大弦小弦]資金難に2度の運営会社変更、度重なる選手の大量離脱…

2018年12月4日 07:45

 資金難に2度の運営会社変更、度重なる選手の大量離脱など、サッカーFC琉球の15年は波乱の歴史だ。だが今季、超攻撃的スタイルでJ3優勝とJ2昇格をつかんだ

初期の横断幕。奥は今季制作したもの

▼歩みをたどる「軌跡展」がきょうまで、タイムスギャラリーで開かれている。思いを巡らせば、会場に飾られたトロフィーとシャーレがより輝いて見える

▼沖縄かりゆしFCを離脱したメンバーが立ち上げた球団は、住居や食事にも困る選手ばかり。冬は離島に渡り、サトウキビ刈りなどで資金を稼いだ。練習場を借りられず、夜の住宅街の児童公園でやって通報されたこともある

▼窮状を見かねた人たちが食事をさせたり、カンパを集めたりして選手を支えた。そんな昔を知るファンも来場し、思い出話に花を咲かせていた

▼自分が着ていた昔のユニホームが展示品にないと見るや、その場で脱いで「これも飾ったら」と勧める人も。「低迷が長かったから、優勝の喜びは格別では」と聞くと「昔も楽しかったよ。Jで活躍した選手を琉球で見られるんだから」

▼旋風を巻き起こしたチームは今週で解散し、選手は契約更改に臨む。来季J2に挑む布陣は白紙だが、選手もフロントも忘れないでほしい。困窮の中で、沖縄からJを目指した先人がいたことを。弱くても醜聞を聞かされても、見捨てなかったファンがいることを。(磯野直)

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