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超攻撃サッカー成就、1試合平均2.19得点 2018年シーズンのFC琉球

2018年12月4日 16:55

 サッカーJ3でFC琉球が今シーズンを終えた。どこからでもゴールを狙える抜群の攻撃力を最大の武器に守備も安定し勝ち取ったJ3優勝とJ2昇格。7月に首位に浮上して以降、一度もその座を譲らず、ホーム戦負けなしの圧倒的な強さで一気に駆け抜けた。来季はよりハイレベルな新境地での戦いが待つが、今後加速する“J2仕様”のチーム編成に目が離せない。(新垣亮)

得点を決めて喜ぶ新加入の枝本雄一郎(左から2人目)と小松駿太(同3人目)ら=5月3日

FC琉球 2018シーズン対戦結果

J3勝敗表(上位分、全日程終了)

得点を決めて喜ぶ新加入の枝本雄一郎(左から2人目)と小松駿太(同3人目)ら=5月3日 FC琉球 2018シーズン対戦結果 J3勝敗表(上位分、全日程終了)

新戦力がフィット どこからでもゴール

 通算成績は20勝6分け6敗で勝ち点を66まで伸ばした。2位鹿児島にはその差9をつけ頭一つ飛び出した格好でJ3最速の頂点に立った。就任3年目の金鍾成監督の下、リスク覚悟で攻め続ける「超攻撃サッカー」が成熟の時を迎え総得点は圧巻の70点。1試合平均2・19点でリーグ唯一の2点超えを記録した。抜群の得点力で5月3日から9月8日まで13戦負けなし(10勝3分け)で夏場に上昇気流に乗った。

 チーム内ではMF富樫佑太とMF中川風希の「1995年生まれ組」がともに16得点し、ブラジル出身の2選手に続く3位、日本人では1位の成績を残した。さらにチーム最古参で7年目のMF富所悠も10得点し全体7位につけた。

 チームはシーズン途中から、より前掛かりに人数をかけるシステム「4-1-4-1」を採用した。1ボランチにチーム最年少の小松駿太、前の「4」の一角を成した30歳の枝本雄一郎といった今季新加入の即戦力がチームにフィットし、攻撃のバリエーションが増えたことも大きかった。

 守備陣もGK朴一圭を先頭に、いずれも3年目のセンターバック増谷幸祐、瀧澤修平の最終ラインが安定し、前線の選手や両サイドバックの「より攻撃的に、より積極的に」を貫く太い支柱になったといえる。さらに三栖英揮フィジカルコーチの指導の下、「90分間走れる、1年間戦える体づくり」に取り組んだ成果も試合終盤の粘りにつながった。

 一方で、主力が固定化され、けがや不調による離脱の不安がつきまとった。J2では試合数も多くなるため、選手層の厚さなど「対応力」も求められる。

 それでも今季の選手たちの躍動と成果は目を見張るものがあったのは紛れもない事実。金鍾成監督は最終戦後、「J2に上がれるのは選手の頑張りがあったから。でもそこはあくまでも通過点。サポーターもそうだし、琉球に関わるすべての人たちにとっての通過点だ」と強調し、「進むべき道はどんどんあるので、共に歩んでいきましょう」とコメント。これまでに積み上げた「超攻撃サッカー」を土台に進化した琉球がどのようなエキサイティングなサッカーを見せるか、興味は尽きない。

 

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