沖縄タイムスふるさと元気応援企画「久米島町 観光・物産と芸能フェア」(主催・久米島商工会、久米島町、沖縄タイムス社、共催・同町観光協会、久米島郷友会連合会)が7~9日の3日間、那覇市久茂地のタイムスビルで開かれる。豊かな自然と歴史が育んだ観光地、「久米島が一番好き」という人々が作り出す特産品いっぱいの島の魅力を伝えるフェアは今年で6回目。開幕前に見どころを紹介する。(南部報道部・堀川幸太郎)

隆起サンゴ礁による砂の島「ハテの浜」(久米島町役場提供)

自然や文化 味わい豊か

 那覇市の西約100キロで周囲約48キロ、面積約59平方キロの久米島。国史跡の宇江城城跡(標高310メートル、町宇江城山田原)は、沖縄の城跡の中で最も高い地点にある。よく晴れた日は遠く本島を望める。海をぐるりと見渡す離島ならではの眺めだ。

 自然と歴史あふれる観光スポットは枚挙にいとまがない。青い海にまばゆく映える「ハテの浜」や、樹齢250年以上の国天然記念物「五枝の松」…。2017年度の観光客数は10万9742人で、町人口7881人(今年10月)の14倍近くが島を訪れた。

図案通り糸を染め、自ら織る「久米島紬」の織り手

 特産品も豊かだ。島に対する人々の愛着の深さが生んだ品々がそろう。今回のフェアには久米島紬(つむぎ)などの工芸品、日本一の生産を誇る車エビ、昨年も泡盛では県内一の売上高だった「久米島の久米仙」など17業者が出品する。

 フェアは7日午前10時40分の開幕セレモニーから始まる。タイムスビル1階は販売や飲食コーナー、2階は久米島紬の展示、販売など。3階タイムスホールでは芸能公演と久米島紬ファッションショーを開く。

紬・車エビ 特産多彩

 フェアの3日間は多彩な久米島の特産品が売り出される。国重要無形文化財の久米島紬は、600年の歴史があるという絹織物。脈々と伝えてきた手技で糸を紡ぎ、染め、織り上げられる個性豊かな風合いがファンを集める。フェアでは親しみやすい「産地価格」で販売する。着付けや機織りも体験できる。

全国一の生産量を誇るだけでなく、味や品質に定評がある車エビの出荷風景

 島は、日本一の車エビ産地でもある。海洋深層水を使って育ち、肉質がぷりぷりとして甘みが際立つ。全国的に味の評価も高い。フェアでは毎回、年末年始の贈答用として買い求める客でにぎわう。香ばしいエビの素揚げは、5匹500円の特価で食べられる。子ども向けのエビのつかみ取りコーナーも人気だ。

泡盛売上高で県内1位の「久米島の久米仙」

 2017年、全国の焼酎・泡盛メーカー売上高ランキングで県内1位(全体で25位、帝国データバンク調べ)だった「久米島の久米仙」の泡盛、海洋深層水を生かした「ポイントピュール」の琉球コスメや海ぶどうの他、住民が島の恵みを伝える逸品がそろう。

米島酒造では「美ら蛍」「久米島」などの銘柄を販売する
海洋深層水を使ったコスメの「ポイントピュール」

紬ショー 伝統に光
9日タイムスホール 太鼓や舞踊も披露

 芸能公演と久米島紬ファッションショーでは久米島ゆかりの芸達者や紬愛好家らが島の文化を披露する。
 第1部の芸能公演は、1995年から続く島の中高生らの創作エイサー「球美若獅子太鼓」の和太鼓で幕開け。民謡の國吉真勇民謡研究所、國吉啓介さん、幸地和秋さん、舞踊の新垣照子琉舞練場の「かぎやで風」、郷友会連合会字謝名堂女性部の四つ竹など多彩だ。

1995年から続く中高生らの創作エイサー「球美若獅子太鼓」


 球美若獅子太鼓の久米島高3年、久銘次来亜さん(18)は「バチさばきの勢いで観客を引きつける」、同級生の小橋川ひなりさん(17)は「時に荒く、時に穏やかな島の海を思わせる緩急を響かせたい」と意気込む。
 第2部は久米島紬ファッションショー。愛好家ら「久米島紬に親しむ集い」や郷友会連合会、久米島紬事業協同組合が協力し、約30人が泥染め、草木染で多彩な柄の着物、かりゆしウエア、スーツなどを着こなして伝統織物の可能性を見せる。
 公演はタイムスビル3階のタイムスホールで9日午後2時(開場30分前)。全席自由の大人千円。物産・飲食の300円券が付く。小学生以下500円(クーポンなし)。膝上無料。
 問い合わせは久米島町商工観光課、電話098(851)9162、沖縄タイムス読者局文化事業部、098(860)3588。

魅力発信 島の発展に 大田治雄町長

大田治雄・久米島町長

 那覇の中心街で久米島の魅力を伝える観光・物産と芸能フェアは6回目。今回も、島の自然と歴史の豊かさに愛着を感じている人々の特産品をたくさん出展する。
 多くの久米島ファンで毎回にぎわい、販売額も伸び続けている。島の発展につなげたい。

特産品作り腕試す場 嘉手苅一商工会長

手苅一・久米島商工会長

 久米島では最近、若い人たちが帰郷して特産品づくりに挑んでいる。1年の集大成に島を離れ、年の瀬の那覇で腕試しをするのがタイムスビルでの観光・物産と芸能フェア。販売を通して故郷の魅力を確かめられたら島の元気になる。ぜひ多くの人に来てほしい。

プログラム

 【7日(金)】
 10時40分 オープニングセレモニー
 11~19時 物産・グルメフェア
 【8日(土)】
 10~19時 物産・グルメフェア
 15時 車エビつかみ取り
 【9日(日)】
 10~18時 物産・グルメフェア
 14時 芸能公演と久米島紬ファッションショー
 15時 車エビつかみ取り

 出店一覧

 【1階エントランスホール・公開空地=飲食コーナー】
 ・久米島漁業協同組合(車エビ素揚げ、魚フライなど)
 ・カマボコと海産物の店 助ろく(かまぼこ)

「カマボコと海産物の店 助ろく」のカマボコ。もちもちした食感と豊かな味わいで、毎回売り切れる


 ・ゆくい処 笑島(車海老そば、ソーキそば)
 ・YUNAMI FACTORY(久米島みそタコライス、久米島牛カレー)
 ・久米島商工会女性部(島野菜、惣慶もやし販売)

断面がハート状になるキュウリ。いずれも島野菜の一つとして販売する
海洋深層水で冷やした土で育てた「アイスプラント」。青菜特有の臭みがなく、しゃきっとした食感でサラダで食べられる


 【1階物産コーナー】
 ・ポイントピュール(琉球コスメ各種)
 ・久米島の久米仙(泡盛)
 ・米島酒造(泡盛)
 ・久米島海洋深層水開発(海ぶどう、球美の塩・水)

海洋深層水仕込みの海ぶどう、塩などを作る「久米島海洋深層水開発」


 ・久米島特産品開発(島にんにく・唐辛子入り油みそ、紅芋ジャム・チップスなど)

島らっきょう、島にんにく・唐辛子入り油みそなどの「久米島特産品開発」


 ・アグリット久米島(万能たれ、無添加サラダドレッシングなど)

島素材の家族の味「万能だれ」を手作りする調味料の「アグリット久米島」。無添加サラダドレッシングも販売する


 ・與那嶺商会(ガーリックオリーブオイル、紅芋クッキー)
 ・みなみ農園(ローゼルジャム、バジルソースなど)

ローゼル商品の(左から)ジャム、あめ、ティーバッグ。手前は材料に使うガクの部分
「みなみ農園」のローゼル畑と、主の与座八重さん

 ・久米島物産販売(ノニジュースなど)

久米島産のノニを100%使ったノニジュースなどの「久米島物産販売」


 ・久米島物産公社(久米島たいらの味噌、元祖みそクッキー、泡盛パウンドケーキ「島の滴」など)

無添加の米みそ「久米島たいらの味噌」や「元祖みそクッキー」、泡盛パウンドケーキ「島の滴」などを扱う「久米島物産公社」


 【2階ギャラリー】
 ・久米島紬事業協同組合(紬の産地価格販売、着付け・織り体験)
 ・yu-iFACTORY(久米島のハブ革を使った腕時計など)
 ・やちむん土炎房(陶器販売)
 ・久米島町観光協会(観光パンフレット配布、DVD上映)
 ・お楽しみ抽選会(購入千円ごとにもらえるチケットで那覇-久米島往復航空券などが当たる)


 【3階タイムスホール】
 ・芸能公演と久米島紬ファッションショー