きのう沖縄国際大学の教壇に立った。本紙記者やデスクによる「沖縄ジャーナリズム論」という15回講座の一コマ。与えられた「地方報道の醍醐味(だいごみ)」の仰々しいテーマに気後れしたが、当たって砕けろと言い聞かせてのぞんだ

▼人前で90分間話すのは未知の領域。中部支社での日々の取材や裏話、記者によって好みの分野が違うことなど現場で感じていることを織り交ぜた。最も伝えたかったのは新聞には多彩な顔があるということだ

▼カジマヤー祝いや青年会の話題、子どもの活躍、災害取材に人物・飲食店の紹介、動物の誕生、芸能、地方面の連載企画…。中部支社勤務で避けて通れぬ基地問題も盛り込み100本ほどの記事をスライドで流した

▼教室では学生の反応が薄いと感じたが、実はすごく興味を持ってくれていたことが後にアンケートで分かった

▼「自分の地域の記事は楽しいし、話題になる」(3年女性)、「小学校以来遠ざかっている沖縄こどもの国にまた行きたくなった」(1年女性)

▼若い人は地域ネタを欲している。届ける努力を怠らなければきっと興味を持ってもらえる。そんな確信を抱いた。「地方面の記事を読むことで生活が豊かになると思った」(4年男性)。勇気をもらえる言葉もあった。街に出て若い人と向き合い、新聞をもっと身近に触れてもらおう。(溝井洋輔)