100年以上にわたって同じ場所で質の高い気象観測を続けているとして、世界気象機関(WMO)はこのほど、沖縄県石垣市登野城の石垣島地方気象台(野崎太台長)を「百年観測所」に認定した。世界116カ所、国内では唯一の認定。創立122年を迎えた5日、認定プレートの除幕式が同所であり、防災力強化に向けた質の高い観測継続への決意を新たにした。

国内で初めて「百年観測所」に認定され、記念プレートを除幕する石垣島地方気象台の関係者ら=5日、石垣市登野城

1896年に開所

 認定制度は気象観測所の重要性を周知しようとWMOが2017年に導入。認定には、ほぼ同じ場所で100年以上前から観測を継続、過去の観測データや観測所情報がすべて保存されている-など9項目の選定基準を満たす必要がある。

 同気象台は1896年12月5日、前身となる「石垣島測候所」として開所。途切れることなく同じ地点で気象観測を続けていることが評価され、17年5月に国内で初めて認定された。

 野崎台長は「先輩方の古い時代からの積み重ねと多くの方の力のおかげ。これからも新しい技術でもって100年、200年とつなぎ、未来の人類の貴重な財産となるような観測を続けたい」などと述べた。

 除幕式には、気象庁の長谷川直之観測部長らのほか、元職員の正木譲さん(85)も出席。正木さんは「自然を見詰める目を大切にしてきた。後輩たちにも受け継いでほしい」と期待した。