沖縄タイムスは11日までに、米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市内の小中高、保育・幼稚園など84施設に上空での米軍機の飛行についてのアンケートを実施した。回答を得た57施設のうち47・4%の27施設が米軍機によって子どもの異常や健康・学習面に影響を感じたことが「ある」と答え、墜落・落下事故への不安が「常にある」「時々ある」としたのは77・2%の44施設に上った。「全くない」はゼロだった。7日で緑ヶ丘保育園、13日で普天間第二小への部品落下事故から1年たつが、市内で子どもの教育などに携わる関係者が不安や危機感を抱えている実態が浮き彫りになった。(中部報道部・勝浦大輔、篠原知恵、大城志織)

【宜野湾・教育施設アンケート】子どもの異常、健康、学習面の影響

【宜野湾・教育施設アンケート】米軍機の飛行時の不安

普天間第二小学校のグラウンドに横たわる米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリの窓=2017年12月(宜野湾市提供)

【宜野湾・教育施設アンケート】子どもの異常、健康、学習面の影響 【宜野湾・教育施設アンケート】米軍機の飛行時の不安 普天間第二小学校のグラウンドに横たわる米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリの窓=2017年12月(宜野湾市提供)

 日米両政府は普天間第二小の事故後、市内の学校上空の飛行は「最大限可能な限り避ける」と合意しているが、アンケートでは小中高10校を含む47施設が「米軍機が施設上空を飛んでいる」と回答。このうち普天間高や宜野湾高、嘉数中など19施設が「毎日のように飛ぶ」と答えた。「飛ぶのを見たことがない」のは5施設だけで「上空は飛ばないが、周辺は頻繁に飛行する」(大謝名小)などの回答も寄せられた。

 米軍機の騒音で子どもに影響を感じた具体的な事例を問う設問には、小中高で「度々授業が中断し、学習面に悪影響がある」(普天間高)「集中力が何度も途切れるのに慣れてしまうことが気になる」(嘉数中)など、学習面に関わる意見が多かった。保育園では「3歳の男の子が飛行機の音が怖いと2カ月ほど震えて園庭に出なかった」(大謝名の園)「低空飛行で爆音が大きいと『怖い』と泣いて園児が駆けつけてくる」(我如古の園)などの事例があった。

 アンケートは11月28、29日に市内の小学校10校、中学校4校、高校3校、保育園(公立・認可外含む)など65園、私立幼稚園2園の計84施設に送付。11日までに小学校8校、中学校2校、高校3校、保育園など43園、私立幼稚園1園から回答があり、回答率は67・9%だった。