地球に接近したウィルタネン彗星(すいせい)が各地で観測され、石垣島天文台の前所長で美ら星ガイド・アドバイザーの宮地竹史さん(70)が16日未明、石垣市のバンナ岳で撮影に成功した。むりかぶし(群星)との「珍しい共演」を捉えた。18日にかけてそばを通過するとして「一晩中見える。晴れ間を見つけて双眼鏡などで楽しんで」と話した。

15日から18日にかけて、むりかぶしのそばを通過するウィルタネン彗星=16日午前1時ごろ、石垣市(宮地竹史さん撮影。写真中の説明も)

 ウィルタネン彗星は直径1・2キロほどの氷の塊で、公転周期は約5、4年。宮地さんによると16日に地球に最接近したが、現在、太陽から遠ざかりつつある。通常は暗くて見えない星だが、今年は地球のそばを通る軌道で、双眼鏡で見えるほどの明るさになった。

 宮地さんは「むりかぶしは八重山などで昔から農作業の時期を決める目安にされてきた星。画像はまるでウィルタネン彗星がむりかぶしを訪ねて来たかのように見える」と紹介。彗星は今月いっぱい見えるという。