キャンピングカー製造のトイファクトリーインターナショナル(うるま市、藤井昭文代表)が、2019年に東京都内に出店する。乗用車や軽自動車を改造し、手軽に車中泊ができる独自ブランドを展開しており、本格的なキャンピングカーの半額程度と低価格で、コンパクトさを売りに首都圏の新たな需要を取り込む。藤井代表は「沖縄発のキャンピングカーを全国に広めたい」と意気込む。(政経部・照屋剛志)

「沖縄発のブランドを売り込みたい」と話す藤井代表=14日、うるま市のトイファクトリーインターナショナル

「トイファクトリーインターナショナル」東京出店へ

 同社は、岐阜県に本社を置くキャンピングカー販売のトイファクトリーの工場として2008年に開業。沖縄で採用された20人の社員らが、年間350台を生産している。

 大型車両でシャワーやトイレ、キッチンを完備した本格的なキャンピングカーから、テレビ中継車や災害指揮車まで幅広い特殊車両の製造を手掛ける。

 2016年には乗用車や軽自動車を改造した簡易版のキャンピングカーを開発。シャワーやキッチンはないが、独自開発の簡単ベッドもあり、手軽に車中泊ができる。セラミック塗装などの断熱加工も施し、外気温に左右されにくいのも特徴で、これまでに100台以上を売り上げた。

 太陽光発電システムと蓄電池を設置すれば、自前で電源を確保できる。9月の北海道地震では、キャンピングカーの所有者が近隣住民に電気を開放するなどし、復旧拠点の役割も果たしたという。

 また、避難所に比べてプライバシーを保て、避難生活のストレス軽減につながるとして、災害を経験した地域からの注文も増えている。

 藤井代表は「災害での活用も含め、キャンピングカーの需要は高まっている」と説明。日常的に乗りこなせる簡易版で、キャンピングカー市場の裾野を広げる考えだ。

 東京都で開発中のショッピングモールに来年11月に出店予定。レンタカーとして貸し出し、キャンピングカーを体験してもらうことも想定している。