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米軍は「沖縄を汚染し続けた」ミッチェルさんが批判 沖国大で地位協定シンポジウム

2018年12月19日 07:30

 日米地位協定と基地公害をテーマにしたシンポジウム(主催・沖縄国際大学、沖縄法政研究所)が15日、宜野湾市の沖国大であった。米国に公文書の公開を求め、在沖米軍による環境汚染を調べている本紙特約通信員ジョン・ミッチェルさんが基調講演した。

日米地位協定と基地公害について語るジョン・ミッチェルさん(右から2人目)とパネリスト=15日、宜野湾市の沖縄国際大学

 ミッチェルさんは、米軍による本土や沖縄での環境汚染を紹介。特に沖縄では、地元に危険を知らせず不要となった化学物質を海に廃棄したり、土に埋めたりして「70年以上もの間、米軍は沖縄を鉛、劣化ウラン、放射性廃棄物などで汚染し続けてきた」と話した。

 パネルディスカッションで照屋寛之沖国大教授(政治学)は、1968年にB52戦略爆撃機が墜落した事故を目の前で見た恐怖の記憶や、うるま市で女性が元米兵に殺害された事件に触れ「日本に復帰しても米軍による事件事故が頻発している。沖縄に基地があってはならない」と述べた。

 比屋定泰治沖国大教授(国際法)は、在日米軍の事件・事故が発生した際に米軍から日本側へ通報するよう定めた97年の日米合意があっても、守られていない現状を説明。「相手国に違反があった場合、こちらから毅然(きぜん)と責任を問わなければ、国際上追及のしようもない」と日本側の責任を指摘した。

追跡 日米地位協定と基地公害――「太平洋のゴミ捨て場」と呼ばれて
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