「轟の滝は修学旅行のコースでしたよ」。沖縄県名護市数久田区にある県指定名勝「轟の滝」周辺に自然体験学習広場やイベント広場などが整備され、12月1日に本格的にオープンした。新たな魅力が加わったことで、県内外から家族連れや修学旅行の学生らが訪れ、にぎわっている。

12月ごろにはハシカンボクやリュウキュウバライチゴなどが観察できる轟の滝。フロリダから家族旅行で来たベーカーさん一家も滝の魅力を堪能した様子だった=9日、名護市数久田の「轟の滝」

 1956年に県の名勝地に指定された「轟の滝」は落差約30メートル、滝つぼの直径は約20メートル。滝の展望台からは本島最大級の1枚岩で、圧倒的な存在感を示す「石英斑岩」を望むことができる。1800年代には尚こう王が納涼殿を建て、巡遊した記録があるという。

 比嘉幹和区長によると、1日からの1週間で約600人が訪れたという。管理事務所側から入ると、この時季に観察できるピンク色の小さい花を付けるハシカンボクやリュウキュウバライチゴの白い花、また熟すると白色の実が付くシラタマカズラなどが観察できる。

 自然体験広場付近では、方言名で「マヤーフィーグ」と呼ばれるヒカゲへゴの群生エリアがある。

 米フロリダ州から家族旅行で沖縄を訪れたデビッドペン・ベーカーさん(63)は「展望台からの滝や周辺の眺めは素晴らしい。ヒカゲへゴは恐竜が出てきそうだ」と感激した様子だった。

 首里中の同級生で那覇から来た比嘉雅子さん(68)、上原典子さん(68)らは「轟の滝が整備されたことは知っていた。首里中の修学旅行は轟の滝や伊江島がコースに入っていた。展望台の位置も変わっていない」と当時を懐かしんだ。

 轟の滝広場は午前9時〜午後8時。年末31日〜1月3日は休園。入園料は大人200円(70歳以上100円)、小人100円(小学生から高校生)、未就学児、障がい者は無料。

 轟の滝の住所は数久田549番地。問い合わせは数久田区事務所、電話0980(52)3394。(玉城学通信員)