血圧を上げるのはヒージャー(ヤギ)ではなかった-。琉球大学農学部の砂川勝徳教授ら研究チームは22日、「ヤギ肉料理が血圧を上げる」という、うわさを覆す研究結果を発表した。研究は、血圧上昇の原因は、料理に使う塩分であると結論づけた。砂川教授は「ヒージャー好きのウチナーンチュの不安を解消し、安心して食べられる保証ができた」と喜んでいる。(與那覇里子)

ヤギ肉が与える最高血圧への影響

 砂川教授らは3年前、研究を開始。ラットを4グループに分け、(1)鶏肉と食塩0・3%(鶏肉)(2)ヤギ肉と食塩0・3%(ヤギ肉)(3)ヤギ肉と食塩3~4%(ヤギ塩)(4)ヤギ肉と食塩3~4%とヨモギ粉末(ヨモギ塩)-のそれぞれのえさを与え続けた。

 14週間の実験期間中、食塩0・3%の(1)(鶏肉)と(2)(ヤギ肉)の血圧は、ほぼ同じだった。

 一方、約10倍の3%食塩を与えた(3)(ヤギ塩)と(4)(ヨモギ塩)は、5週目以降、血圧が上昇。6週目で食塩を3%から4%に増やすと、血圧はさらに上がり続け、14週目には(3)の最高血圧が150・2となり、0週目の121に比べて29高かった。(4)(ヨモギ塩)は136・7で、(3)に比べて上昇は緩やかだった。

 一方、高血圧が改善するかどうか調べるために、14週目以降に、食塩を4%から0・3%に減らすと、(3)と(4)の最高血圧は4週かけて元の血圧に回復した。

 以上のことからヤギ肉を長期間、食べても鶏肉を食べ続けた場合と同様血圧は上がらないこと、血圧上昇は、味付けの塩分が原因だったことが結論づけられた。

 薬味の「ヨモギ」が血圧上昇を抑える働きをしていることも分かった。

 砂川教授は「疲労回復、新築祝いなどで食べるヤギ肉は最高のごちそう。盛んにヤギを食べる夏が来る前に、証明できてよかった」と話した。