23日午後9時ごろ、那覇市上空で約10個のオレンジ色の光が漂っていたという、複数の目撃情報が本紙に寄せられた。専門家は「天文現象とは考えられない」と話している。目撃者によると、那覇市通堂町の那覇港上空付近に複数の光が現れ、上下左右に移動を繰り返し、約15分後、全て消えたという。
石垣島天文台の宮地竹史所長は、動画で確認し「隕石(いんせき)が大気中に入り燃えながら落ちるときは地上から光が見えることがあるが、その場合は、ものすごい速さで飛ぶ。今回のように長時間ほぼ同じ場所に光がとどまるのは、天文現象ではないと思う」と話した。
浦添市西原から目撃した新垣覚さん(45)は「とても明るい光で、びっくりした。曲線を描きながら動いていたので、飛行機ではないと思う」。那覇市識名から目撃した竹尾慎太郎君(12)は「10個ぐらいの光が動いて、集まったり消えたりしていた」と話した。
航空自衛隊によると、謎の光についての報告や目撃情報はない。同日は午後7時20分までにすべての訓練を終え「その時間に自衛隊機は飛んでいない」という。(画像は一部加工しています)
※謎の光について、在沖米海兵隊報道部が28日、「照明弾」との見方を示しました。それに伴い、見出しから「UFO?」を削除しました。以下は29日付の記事です。
23日午後9時ごろ、那覇市の西の上空で目撃された複数の光について、在沖米海兵隊報道部は28日、所属機が発射した照明弾だとの見方を示した。
本紙撮影の動画を確認した上で、「第3海兵遠征軍が那覇市の南西の射爆撃場で、航空機からの照明弾発射を伴う訓練をしていた」と認めた。
那覇市の西には出砂島、鳥島、久米島の3射爆撃場があるが、場所は明らかにしなかった。発射した機種も回答していない。
「謎の光」は、複数の目撃証言が本紙に寄せられた。専門家が天文現象の可能性を否定、航空自衛隊や米空軍も訓練していないと回答していた。