埋め立て着手から1週間、辺野古新基地建設を強行する沖縄防衛局に対し、反対する市民は20日、海で陸で、抗議の声を上げた。名護市安和の琉球セメントの桟橋には、再び「カミソリ刃付き鉄条網」が設置されているのが確認された。市民は「無理を押し通す工事の象徴だ」と怒った。

琉球セメントの桟橋構内に再び設置された「カミソリ刃付き鉄条網」

琉球セメントの桟橋に向かう右折レーンを規制する機動隊員=20日、名護市安和

琉球セメントの桟橋構内に再び設置された「カミソリ刃付き鉄条網」 琉球セメントの桟橋に向かう右折レーンを規制する機動隊員=20日、名護市安和

 鋭利なカミソリ刃が付いた鉄条網は国会で危険性が取り上げられた4日に撤去されていた。19日夕、前回の歩道近くに比べてやや奥まった場所に再設置されたが、まだ手が届く範囲にある。

 土砂を積んだダンプが桟橋に入る際に使う国道449号の右折レーンは、機動隊が車止めを置いて封鎖。抗議行動の車が入り込まないようにして、ダンプが来るとまた解除した。

 桟橋前には市民約30人が集まって抗議した。本部町島ぐるみ会議の原田みき子さん(69)は「国はかなり無理をして工事進展をアピールしているが、鉱山に在庫がなくなったのかダンプに積まれた土砂は減っている。中身がない」と指摘した。

 米軍キャンプ・シュワブゲート前でも1日3回の資材搬入があった。「建白書を実現する西原町民会議」の上里善清事務局長(61)は安和に行くかどうか迷った末、ゲート前に座り込んだ。「県民が育んだ企業も国の手下になってしまった。ここに座る私たちは圧力に屈せず頑張ろう」と、参加した約60人に呼び掛けた。

 海上では、土砂を陸揚げするシュワブ内の「K9」護岸近くでカヌーや船に乗った市民が「埋め立てやめろ」と抗議した。土砂運搬船が大浦湾を離れる際、フロートを開けて出口をつくる作業を阻み、海上保安官に一時拘束された。

琉球セメントの桟橋構内に再び設置された「カミソリ刃付き鉄条網」

琉球セメントの桟橋に向かう右折レーンを規制する機動隊員=20日、名護市安和