22日午前3時半ごろ、那覇市前島の自衛隊沖縄地方協力本部で「ガラスが割れる音が聞こえて火が上がるのが見えた」と、通行人から110番通報があった。那覇署によると、沖縄地本の建物1階の窓ガラスが何者かに割られ、部屋の窓際にあった折り畳みベッドの一部が燃えた。職員が気付いて消火し、けが人はなかった。署は放火事件とみて、現住建造物等放火の容疑で捜査を進めている。

窓ガラスが割られた現場を確認する捜査員ら=22日午前9時46分、那覇市前島・自衛隊沖縄地方協力本部

放火事件の発生現場

窓ガラスが割られた現場を確認する捜査員ら=22日午前9時46分、那覇市前島・自衛隊沖縄地方協力本部 放火事件の発生現場

 署によると、事件後に付近を原付きバイクが走り去ったという目撃情報や、敷地内の防犯カメラが撮影できないように赤いスプレーのようなもので塗られていたことから、放火との関連を調べている。

 沖縄地本は5階建て。国道58号に近く、交通量も多い。周辺にはフェリーのターミナルやホテル、飲食店などが立ち並ぶ。

 ガラスが割られた場所は道路に面した建物の玄関近くで、敷地の柵のゲートから入ってすぐの位置。窓枠の左下が割られ、手のひらほどの大きさの穴が空いていた。鑑識捜査員らがガラスの破片を確認したり、防犯カメラを写真撮影したりしていた。

 近くで酒類の卸売店を営む男性(70)によると、午前4時ごろにパトカーや捜査車両が複数台止まっていたという。男性は「誰が何のためにやったのか怖い」と語った。

 沖縄地本は自衛官の募集業務や自衛隊に関する広報業務などを行う組織。建物1階には沖縄防衛局の那覇防衛事務所もある。