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紅白初出場の衣装の前で「親を安心させたかった」 2018年、安室奈美恵さんの引退を振り返る

2018年12月31日 05:00

 「親を安心させたかったし、親戚が一番喜ぶ年末の大イベント。これに出て初めて一人前という思いがありました」

引退前夜のライブで、バックダンサーとパフォーマンスを披露する安室奈美恵さん(中央)=9月15日、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター

 9月、衣装や映像で自らの歩みをたどる展覧会「Final Space」の沖縄会場を訪れた安室奈美恵さんは、18歳で初出場したNHK紅白歌合戦の衣装の前で、故郷を飛び出し夢を追った少女時代を振り返った。「いつも初心に戻してくれる、とても落ち着ける場所」。5月の県民栄誉賞表彰式では、そう表現した原点の地沖縄で、四半世紀にわたるアーティスト生活に終止符を打った。

 昨年9月、40歳の誕生日に1年後の引退を宣言して以降、一挙手一投足が国民的な注目を集めた。最後のベストアルバムは240万枚以上を売り上げ、10~40代の全年代でミリオンセールスという前人未到の偉業を達成。ラストツアーを収録したDVD&ブルーレイも175万枚を超え、音楽映像作品では史上初のミリオンヒットとなった。

 地元沖縄でもフィーバーは過熱した。日本トランスオーシャン航空は安室さんをあしらった特別機を運航。那覇市の中心部や那覇空港、沖縄都市モノレールにも特大ポスターやヒット曲があふれ、テレビや新聞などのメディアは次々と特集を組んだ。安室さんと同世代という那覇市の医療職、喜久山優子さんは6時間並んで「Final Space」を鑑賞した。「沖縄県民がディズニーランドより長い行列に耐えるなんて、歴史的な大事件」

 引退前夜の9月15日には国内外の人気アーティスト6組と共演するライブがあり、翌16日は打ち上げ数、火薬量とも県内過去最大の花火ショーと関連イベントに、国内外から約3万人が足を運んだ。

 かつて、独自のファッションをまねた「アムラー」が社会現象に。結婚や出産、離婚を経てメディア露出が減っても、ひたすらに歌とダンスに打ち込む姿勢は変わらず、最後も潔く表舞台を降りた。パフォーマンスのレベルの高さはもちろん、固い意志で自分らしさを貫く姿は自立する新たな女性像を提示し、沖縄の人々にも大きな誇りと自信をもたらした。

 老若男女に愛され、記憶に刻まれた「平成の歌姫」。その足跡を残そうとラストライブが開かれた宜野湾市の会場を「聖地化」し、ファンが集えるイベントなどを企画する構想も出ている。(社会部・新垣綾子)

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9月1日から安室さんの誕生日である20日まで、安室さんへの愛を感じさせる企画を展開します。

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