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【まとめ】辺野古埋め立て承認から5年 あらためて検証した

2018年12月30日 06:00

工事は全体的に遅れ 護岸着手は予定の3分の1

 辺野古の工事の進捗(しんちょく)は工事区域によってばらつきがあるが、沖縄防衛局の当初の工程表に照らすと全体的に遅れている。計画では工事2年目に当たる本年度で、係船機能付護岸以外の護岸工事や埋め立て工事すべてに着手している予定だった。だが、現状で着手(完了)している護岸は、仮設の中仕切り護岸を除く15護岸のうち5護岸にとどまる。

 埋め立ても全3区域で始まっている予定だったが、今月土砂を投入した辺野古側だけしか進んでいない。

 政府は、大浦湾側に軟弱地盤の可能性が浮上し、当初計画していた工程変更を余儀なくされた。「軟弱地盤」付近に設置する「C1」「C2」「C3」と呼ばれるケーソン式護岸は、2年目には本体工事に入る予定だった。

 だが、防衛局が2014年から2年間実施したボーリング調査で、地盤が非常に軟らかいことを示す「N値ゼロ」の地点が続出。55カ所で追加のボーリング調査を実施している。調査期間は来年3月末までで、防衛省は工法については調査結果を踏まえ、「総合的に判断する」としている。

 そのため、18年度予算に盛り込んでいた同区域の護岸工事費約525億円を執行できず、19年度予算への計上も見送った。

 防衛局は大浦湾側の工事を先送りし、辺野古側の工事を優先的に進め、今月14日に「(2)-1」と呼ばれる埋め立て区域で土砂投入に着手。隣接する区域「(2)」と合わせ、20年7月末までに埋め立てる予定だ。

 13年4月に日米両政府で合意した計画は、調査・設計1年を経て、5年で工事を終わらせる計画だった。

 だが14年7月に調査・設計に入ったものの15年8~9月に国と県の集中協議があり、同10月に県が埋め立て承認を取り消すなどして、作業は一時中断。政府は全体の実施設計が整わないまま17年4月に護岸工事に着手したが、この時点で1年9カ月の遅れが生じていた。

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