広島市内の広島学院高校の「命どぅ宝学ゼミ」の2年生6人が24~27日、チビチリガマやシュガーローフ、沖縄師範健児之塔など沖縄の戦跡を徒歩で巡った。「オキナワを歩くJr.」と題した取り組み。生徒らは米軍が本島に上陸した読谷村を起点に南下し、ひめゆり学徒隊などが亡くなった糸満市の荒崎海岸までのコースを戦時中の人々の思いを想像しながら歩を進めた。

元師範学校生の古堅実吉さん(右端)から「沖縄師範健児之塔」が建てられた経緯について説明を受ける広島学院高校の生徒ら=26日、糸満市摩文仁・沖縄師範健児之塔

 滞在中は当時の状況を追体験するため、食事はスポーツドリンクや栄養補助食品のみ。スマートフォンは使わず、地図を頼りに4日かけて約50キロを歩いた。

 生徒たちは自主的にゼミに参加し週1回、沖縄戦などについて学んできた。26日には元師範学校生の古堅実吉さん(89)の講話から、自分たちと同じ年頃の学生たちが戦場にかり出され、一瞬にして命を奪われるという“戦争のむごさ”を改めて知った。古堅さんは「平和な世の中をつくるのは若い皆さん。素晴らしい国づくりの立派な担い手として成長してもらいたい」と語り掛けた。日頃からピアノでの作曲活動に励む丸尾勇太さん(17)は「当時の人たちは自分たちの想像をはるかに超えるほどつらい体験をしていると感じた。この経験を音楽で表現したい」と前を見据えた。

 折本優太さん(17)は「多くの沖縄の人たちが辺野古に新しい基地を造ることに反対する理由が沖縄戦の体験や教訓からつながっていることが分かった」と話した。生徒たちは28日まで沖縄に滞在する。