名護市大西の宮城孝子さん(82)宅隣の畑地で、カラスが運んだとみられるせっけんが30個ほど見つかった(9月4日付)。ハシブトガラスがせっけんを隠す様子を見たとの目撃証言もあり、カラスの仕業とほぼ断定されたものの、どこから持ってきたのかは謎だった。

ハシブトガラス=名護市大西

「ガラサーのジンブンに勝った」と話す宮城伸さん(中央)と、新たに見つかったせっけんを手にする星琉斗(せると)さん(左)、南美桜(なみか)さん=22日、名護市大西・名護工業

ハシブトガラス=名護市大西 「ガラサーのジンブンに勝った」と話す宮城伸さん(中央)と、新たに見つかったせっけんを手にする星琉斗(せると)さん(左)、南美桜(なみか)さん=22日、名護市大西・名護工業

 その後、同じ畑地のセンダングサの中から新たに3個のせっけんを発見。それも新品。“余罪”が明らかになり孝子さんは「どこからくわえてくるのか不思議」と首をひねる。

 畑地から約200メートル離れた場所で鉄工所「名護工業」を営む長男の伸さん(57)は11月中旬、せっけんをくわえているカラスを見つけた。「道向かいの街路樹の根元に隠すのをはっきり見た。鉄工所に戻って確認すると、せっけんがなくなっていた」と笑う。

 その後「もうせっけんはやらない」と釣り糸をせっけんに通し、片方には重りのコップに結び付けた伸さん。作戦は成功。せっけんを盗めなかったカラスは、鉄工所の上空を旋回し、恨めしそうにガーガー鳴いていたという。

 しかし油断は禁物だ。伸さんは「ガラサーはジンブン(知恵)があるから、今後どのような企てをするか予測不能」と気を引き締める。

 9月の報道後、孝子さんの元には知人や地域住民から「市内の保育園でも、せっけんが頻繁になくなっている」「庭にいつの間にかツナの空き缶が並べてあった」などの情報が寄せられた。「ヌスドゥガラサー、あたんあたん(泥棒カラスあるある)」はしばらく続きそうだ。(玉城学通信員)