名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票への不参加を表明している宜野湾市の松川正則市長は7日、同日までに県から求められていた勧告への回答を9日に延期すると記者団に明かした。ただ、「現状では事務執行しないという回答を覆すだけの理由はない」と述べた。
松川市長は投票に関して疑義があるとし(1)地方自治法にある事前協議がなく、法的に誤りがないか(2)知事、県職員の広報上の中立性がなく、条例違反では(3)米軍普天間飛行場の危険性除去や早期閉鎖・返還にどう取り組むか-との質問を文書にまとめ、7日午後に和田敬悟副市長が県に届けた。9日午前には県から回答を得て、午後に会見する予定だ。
この日だけで4団体から県民投票実施の賛否両面の要請を受けた松川市長は「再度検討できないか考えるが、回答を覆す理由は見当たらないのが本音だ」と記者団に述べた。