ドリアン助川さんの小説「あん」(ポプラ文庫)を年始に再読した。中年のダメ男・千太郎が適当に作り売りするどら焼き屋が舞台。バイトで雇った76歳の徳江が作るあんが評判を呼び、小さな店は大繁盛した▼手の不自由な徳江はハンセン病回復者だった。程なくうわさは広まり客足は途絶える。事態を察して店を去る徳江。