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「あそこのサンゴは移した」首相発言が波紋 辺野古の土砂投入、県は反発

2019年1月10日 16:00

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、安倍晋三首相がNHKの番組で「土砂を投入していくにあたり、あそこのサンゴは移している」と発言したことに波紋が広がっている。

 辺野古側の海で護岸で囲って土砂を投入している「区域(2)-1」に保護対象のサンゴはなく、移植はしていない。首相発言は土砂投入区域でサンゴを移植、保護したと受け取られるため「工事を丁寧に進めているかのような印象操作だ」との指摘も出ている。

 一方、沖縄防衛局は(2)-1に隣接し護岸が完成している「区域(2)」と、大浦湾側で確認された希少サンゴの「オキナワハマサンゴ」9群体は移植している。

 安倍首相は発言の中で具体的な区域を示さず「あそこ」とのみ発言。「サンゴは移している」とする区域が土砂を投入している(2)-1なのか、次に投入を控える(2)なのか、埋め立て区域の全体を指すのかは発言内容だけでは不明だ。

 ただ、玉城デニー知事を支える県政与党の幹部は「政府が埋め立てを強行したことで、沖縄だけでなく全国でも反発がある。首相は、政府が工事を丁寧に進めていると印象操作をしたいのだろう」と指摘する。

 また、県はサンゴの移植を巡り、辺野古側だけでなく大浦湾側も含めたサンゴを全て移植した上で工事するべきだとして、政府の対応を批判してきた。

 防衛局によると埋め立て区域全体の移植対象の小型サンゴは約7万群体。現在、大浦湾で小型サンゴ類3万9590群体、大型サンゴ22群体の移植を申請し、県が審査しているため移植は実施されていない。

 安倍首相の環境負荷の軽減を強調する発言を受け、玉城知事はツイッターに「現実はそうなっていない。だから私たちは問題を提起している」と書き込んだ。県幹部は「知事の投稿は県が指摘してきた通り、全体のサンゴを移植しないままの工事を問題視しているのだろう」と話した。

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