沖縄県動物愛護センター(南城市大里)に収容された成犬に「家庭犬」としてのしつけをした後、新しい飼い主に譲り渡す県の成犬譲渡促進事業の修了式が9日、県内の児童養護施設で開かれた。施設の児童4人が昨年9月から12月までしつけや世話をした2匹の保護犬に、訓練完了の証しであるバンダナが贈られ、児童には修了証が手渡された。

訓練が終わり、バンダナを首に巻くチップ(左)とピノ=9日、県内の児童養護施設

 同事業は殺処分を減らすほかに、児童がトレーニングに関わることで情操教育につなげる狙いもある。4人は昨年8月にセンターに収容された「ピノ」(雌2歳)と「チップ」(雄1歳)の訓練を、訓練士の井上朝章さんの指導で4カ月間続けた。

 井上さんは、児童と犬が当初、互いに怖がっていたとし「次第に慣れ、訓練中の児童の表情も和らいでいた」と述べた。

 施設職員は「途中で訓練をやめそうになる子もいたが、最後までしっかりやり遂げた。自分の意思を表現できるようになるなどいい変化もある」と成果を挙げた。

 小6の児童は「訓練でおやつを食べてくれたことがうれしかった。2匹と離れるのは寂しいけれど、新しい飼い主の下で幸せに暮らしてほしい」と話した。

 県公衆衛生協会では2匹の飼い主を募集している。問い合わせは同協会、電話098(945)2686。