沖縄県八重瀬町仲座には県内の岩盤浴場の先駆けといわれる「石の湯 伊の前」がある。地元で屋号「伊の前」の喜屋武哲雄さん(74)が町役場を辞め2004年に開いた。一度に18人まで入り、1時間以上過ごす浴場に1日200人以上が訪れた時もある。その受付そばのカフェが「茶茶るいゆう」。切り盛りする妻和世さん(66)のお薦めは「特製バジルそば」(650円)だ。

ハーブと薫製の香り高い「特製バジルそば」。ご飯と漬物も付く

「石の湯 伊の前」のカフェ「茶茶るいゆう」。手前右から代表の喜屋武哲雄さん、妻和世さん=2018年12月、八重瀬町仲座

石の湯 伊の前「茶茶るいゆう」の場所

ハーブと薫製の香り高い「特製バジルそば」。ご飯と漬物も付く 「石の湯 伊の前」のカフェ「茶茶るいゆう」。手前右から代表の喜屋武哲雄さん、妻和世さん=2018年12月、八重瀬町仲座 石の湯 伊の前「茶茶るいゆう」の場所

 爽やかなハーブがふんわり香る。つるつるとのどごしの良いひすい色の生麺に、糸満産の低農薬バジルが練り込まれている。かつおだしのあっさりスープは、庭の無農薬レモングラスで風味付け。盛り付けられた鶏もも肉の薫製は、哲雄さんが2日がかりで桜材を使って仕込む。余分な脂を落とし、かむほどに肉のうまみがじゅっと広がる。すっきりと調った全体の味わいの中でアクセントになる。

 「沖縄そば」というカテゴリーに収まりそうもない香り高い一杯だ。オープン時、まだ珍しかった岩盤浴に負けない看板メニューをと和世さんが挑んだ。料理の腕は手作りソースのバジルパスタ(800円、スープ付き)や、薫製と照り焼きのチキン2種を味わえるバーニャカウダサンドウィッチ(750円、飲み物付き)にも生きる。

 「るいゆう」の名のいわれは「類は友を呼ぶ。出会いの場にしたいから」と話す和世さん。笑って元気になるという「笑いヨガ」教室も月1回開く。哲雄さんは「疲れを取って、また明日から頑張れる憩いの場。長く続けたい」と妻と一緒にほほ笑んだ。(南部報道部・堀川幸太郎)

 【お店データ】八重瀬町仲座270。営業は午前10時半~午後5時(岩盤浴は同7時最終受け付け、同9時終了。入浴1100円)。定休日は毎週火、水曜と年末年始、旧盆。店内20席とテラス10席。駐車場あり。電話098(998)0255。