竹富町物産観光振興公社が、同町の九つの有人島をPRするブランディング事業「islands9+(アイランズナインプラス)」に取り組んでいる。各島の特産品を使った無添加のせっけんなどを開発し、統一ブランドでシリーズ化。分散する離島の不利性を、多彩な魅力を持つ竹富町の多様性と発想を転換し、町全体を売り込む。同公社の上勢頭美保プロジェクトマネージャーは「離島が分散する竹富町のデメリットは、視点を変えれば、豊富な魅力というメリットになる。各島のそれぞれの素材で特産品を開発し、観光誘客にもつなげたい」と話した。(政経部・照屋剛志)

竹富町の新ブランド「islands9+」のせっけん(同町物産観光振興公社提供)

特産生かし統一商品 町全体を売り込む

 竹富町の有人島は、竹富島、黒島、小浜島、新城島、西表島、鳩間島、波照間島、由布島、加屋真島の9島。モズクや黒糖、フルーツ、お茶などの特産品や、観光スポットなど、それぞれの島に魅力があり、各島の認知度は高いが、竹富町に属していることはあまり知られていないという。

 沖縄本島から離れた石垣島の離島のため、輸送費がかかる上、生産規模が小さく、島外の商品に価格で競争できないことが課題となっている。

 同公社は2015年の設立から、同町や同町商工会などとブランディング事業に着手。統一ブランドとして「islands9+」を立ち上げて竹富町全体をPRする一方、各島を擬人化したキャラクターのロゴを使い、それぞれの魅力も引き立たせる。

 16年度から島ごとの無添加のせっけんを開発。小浜島はモズク、西表島は黒糖とパイナップル、黒島は牛脂などとそれぞれの地元の素材を使い、5島で7種類を製造している。製糖工場のある小浜島、波照間島、西表島は「南ぬ島黒糖」の商品名で黒糖をセット販売している。

 ブレンド茶やお菓子も開発中で、品ぞろえを充実させていく。昨年12月には「islands9+」を商標登録した。県の地域ビジネス力育成強化事業も活用している。