沖縄盲学校(村吉和枝校長)の校舎模型を製作した沖縄工業高校建築科の生徒たちが10日、完成作品を同校へ贈った。盲学校の生徒たちは模型に触れ、「ここが図書室だ」「教室ごとに点字表示があって分かりやすい」と歓声を上げた。

盲学校の生徒は沖縄工業高校の生徒が作った校舎模型に触れ、実際の校内をイメージした=10日、南風原町・沖縄盲学校

実物の100分の1 点字つき

 模型製作のきっかけは昨年度、盲学校側が沖縄工業高に手で触って校舎のイメージができるような模型を依頼したことだった。建築科の3年生6人が課題研究として昨年4月から取り組みをスタート。盲学校校舎の図面を基に、北海道からシナベニヤという木材を取り寄せ、4階建て校舎の各階を100分の1サイズで製作した。模型の各教室には点字表記も付けた。

 生徒たちは実際に盲学校を見学したり、点字を学んだりしながら模型の仕上がりをイメージし、アイデアを重ねながら、昨年末に完成にこぎ着けた。備瀬魁斗(かいと)さんは「カーブになっているスペースや点字で表現するのが難しかった。盲学校で長い間使ってもらえたらうれしい」と話した。

 盲学校の生徒たちは実際に模型に触れながら、自分のクラスの場所などをうれしそうに確認した。

 中学部1年の岡村紅さんは「図書室や音楽室が分かった。点字もあってすごい」、2年の島當伸一郎さんは「一つ一つの教室が細かく作られていてびっくりした。小学校や幼稚園のみんなも喜ぶと思う」と感想を話した。

 沖縄工業高の長嶺大介さんは「喜んでもらえて本当にうれしい。就職したら、つくる立場になるのでこの気持ちを忘れないように頑張りたい」と笑顔を見せた。